半田素麺の歴史の起源は、小野浜港より撫養方面へ運航していた平田舟の船頭が、冬場に自給用や副業として作り始めた、というのが有力です。
今の奈良県三輪町から淡路・鳴門を経由して、半田に製麺の方法が伝えられたそうです。小麦・塩・油などの原料を運ぶのに舟を使い、半田を流れる吉野川が流通手段となったといいます。
舟頭さんたちがやりやすいように作られた太い麺が、偶然のコシの強さの秘訣になり、西日本第二の高峰・剣山から冷たい風が吹き下りそうめんを乾燥させるために適した土地であったことも重なって生まれた幻の素麺になったのです。
半田そうめんは、ほかの産地のそうめんとは、太さ・コシ・のど越しなどで違いがはっきりしています。
食べていただければ、その違いに驚かれると思います。